2009年09月11日

未来を写した子どもたち

今日は例のドキュメンタリー映画を鑑賞。

『未来を写した子どもたち』
51Y6gMDIHML._SS500_.jpg

インド・カルカッタの売春窟で生きる子どもたちが、アメリカの女性カメラマンに写真を習い、それぞれの人生と未来を写しながら成長していくドキュメンタリー。
アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞受賞してます。
悲しい映画じゃありません。どうにか現状を変えようと、精一杯生きる子どもたちがありのままに描かれています。
映像を撮っている、または編集している人の、子どもたちへの愛情も感じられる、とても良質な映画でした。
映像特典の3年後の再会も嬉しかったですね。あの後、結局売春窟の生活から抜け出せなかった子もいたりして、人一人が生きる事の難しさを感じました。
才能豊かなアヴィジット君が、これから作る(かもしれない、もしくはもう作ってる?)映画が楽しみです。出会いっていいですねぇ。

ここからは私個人の回想なんですが、
昔サンフランシスコにちょっとだけ住んでいたこともあり、ホームレスさんとかは日常的に見ていたので、どういう場所が危ないとか、こう声をかけられたらどう対応するとか、大分理解しているつもりではあったんですが、当時一番対応に困ったのが子どものホームレスでした。
もうね、分かってるんですよ。子どもを使って観光客から金を取ろうとしている親の魂胆が。ていうか後ろで見張ってるし。
でもこれがまた可愛い女の子で、無垢な笑顔でその辺に咲いている野の花を差し出してくるわけです。”これを買って”って。
正直、すごく困った。基本ホームレスさんに金銭などをあげないというスタンスを通していたのもあるけど、実際そのとき考えたのは「でも買うったっていくらで?」「どうせ親の飲み代になるのに?」「なんか偽善的じゃない?」って、ことばかり。一瞬で色んなこと考えちゃって、何一つ行動に移せなかった。
そしたらその時、固まってる私の横にいたトルコ人の男性が、何気にポケットを漁りだして、ポケットの小銭をごっそり、その子の手に持たせたんです。
そして、女の子から花を受け取ると、その受け取った花を、女の子の髪に差してあげた。
満面の笑顔で走り去って行く女の子と、笑顔で手を振るトルコ人男性を見て、自分が情けなくて仕方がなかったなぁ。
結局私が気にしてたのは自分の体裁だけだったんだなって。あの女の子を一時でも喜ばせる方法なんか、一つも思いつかなかったって。
今でもその時のことを思い出しては、胸の辺りが苦しくなる。
いつかそんな場面に再び出会ったとき、私はちゃんと、自分の心のままに行動できるんだろうか?逃げずに立ち向かえるんだろうか?
答えは出ないけど、いつか来るかもしれないその時までは、きっと考え続けるんだろうな。

今の自分に何が出来るのか、そういうものも考えさせてくれる映画です。
是非ご鑑賞ください。


posted by sui at 14:02| Comment(2) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今日は9.11だったね〜
普段は平和にボケて暮らしてるけど、こういう日くらい
マジメに悩んでみようと思いました

自分がホームレスでもなく、道端の花を売らなくても良いのはひとえに運が良かったから
日本という国で生きてると忘れがちだけどやっぱり運が良かったからだと思うなぁ
ホームレスさんに同情して金銭を「恵んであげる」のはやっぱ嫌だね
お金じゃなくて、その瞬間その人の人格を自分の下に置いてしまう気がするから

だから女の子にちょっとしたサプライズをプレゼントしたその男性は粋やね。
単なるひとりの「女の子」という扱いをしたことが、ふたりを少女と紳士にしたと思う

この手の話題は胸がきゅ〜ってなる事も多いけど、逃げずに考えると
希望も見えてくる気がするなぁ
所詮自分一人に大きい事は出来ないから、考えるだけで十分大きな一歩じゃないかしら
次に何かの機会があった時に、思わず募金箱に手が行くかも知れないしね

とか思ってみたり
Posted by Mami at 2009年09月12日 00:43
コメントありがとう〜!しかも私の話題に乗ってくれてる…!
Mamiちゃんの
”単なるひとりの「女の子」という扱いをしたことが、ふたりを少女と紳士にしたと思う”
っていう言葉に感動しました。
まさにそうですね。表現上手っ!とジェラシー(笑)
希望、見出したいですね。
自分らしく、人に優しい方法を考え続けないとなぁ。

ところで9.11であることをすっかり忘れていた私です。
平和ボケって怖いなぁ〜〜〜。(記憶力の低下も)

一緒に考えてくれて嬉しかったです。
なんか照れくさいような勇気が湧くような…(笑)
どうもありがとう!
えるおーぶいいーと書いてラブ!(意味f)
ではまた〜

Posted by sui at 2009年09月12日 09:45
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

mini review 09404「未来を写した子どもたち」★★★★★★★★☆☆
Excerpt: インド・コルカタの売春窟で生まれ育った子どもたちが、カメラを通して外の世界へと飛び出していく姿を追ったドキュメンタリー。売春婦たちの取材に訪れた女性カメラマンが、子どもたちに写真を教えるだけではなく、..
Weblog: サーカスな日々
Tracked: 2009-10-14 01:06
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。